電子カルテに対する情報リテラシー

情報技術の活用が進んでいる影響で、学生時代から情報リテラシー教育を行うことが多くなってきました。看護師も学生時代に情報リテラシーを学び、さらに就職してから研修を受けた人もいるでしょう。電子カルテを使うことが多くなり、看護師の徹底した情報リテラシーの理解が重要になったのです。今後さらに電子カルテが浸透して医療機関が連携するようになると、ますます重視されることは間違いありません。看護師が特に意識する必要があるのが情報セキュリティで、電子カルテでは患者のあらゆる情報が漏洩するリスクを認識して対応するのが大切です。

電子カルテは利便性の向上のため、基本的にスマホやタブレットなどでもアクセスできるようになっています。IDやパスワードを入力してアクセスするだけで、電子カルテに記載されている情報を全て見ることが可能です。日常的な管理としては、使用する端末の紛失や盗難に十分に注意し、IDやパスワードが他人に知られないようにすることでしょう。同僚でもIDやパスワードを共有せず、徹底して管理する情報リテラシーの基礎を踏襲することが欠かせません。

また、導入されている電子カルテのセキュリティシステムを理解することも大切です。端末が登録されていて他端末ではアクセスできないようになっていると、セキュリティレベルが高いため安心できます。ネットワークに制限がかかっているとセキュリティは高いと言われますが、院内では情報漏洩が起こり得るので注意が必要です。